お百姓になりたい7

今年の春にはパクチーを植えたりしたが、夏になるにつれてどんどんカズラが伸びてきた。それで夏はまたカズラとの戦いだった。カズラを根から掘り起こし、何度も耕運機をかけて耕し、トラック一杯の牛糞を一輪車で畑えの隅々まで何度も何度も往復してばら撒き、さらに耕運機で土に混ぜていった。

そして秋が来て、やっと野菜を植えることが出来るようになってきた。

先日植えたキャベツや白菜の苗は、長いこと作物を作ってなかった放棄地だったからか、土づくりで土が良いのか、どんどん大きくなってきた。

他、ニンニクやタマネギ、えんどう豆等を植えて、どう育つのかを見守っているところだ。やはり自分が植えた野菜が大きくなるのは待ち遠しくもあり、なんとも楽しみだ。

ニンニクと言うと、マドリードに住んでいた若い頃、学校で知り合ったイタリア人とジャズのセッションを何度かやったことがある。

イタリア人は会社から派遣されて来て居たビジネスマンだったので、地下室のある一軒家に住んでいた。その地下室なら音の心配もないため、イタリア人のアルトサックスと私のギターでセッションをやって楽しんで居たのだが、休憩中にお菓子を食べるように生のままニンニクのかけらをボリボリ食べるイタリア人。

美味しいからお前も食ってみろと勧めて来るので食べてみたら美味しかった。その後しばらくはまってしまったのだが、胃に刺激が強すぎるためやめた。今でもたまにニンニクを見るとそのまま食べたくなることがある。植えたニンニクを眺めながら、そんな思い出が蘇って来た。

畑の端っこにはオリーブの苗木とブルーベリーの苗木を植えた。オリーブの実がなるようになったら、家で使うオリーブオイルを絞りたい。またスペイン風のオリーブ漬を作ってワインなどのつまみにしたいなど思いながら大きくなるのを楽しみにしている。もっとも土が合わなければ枯れてしまうだろう。何冊も本を借りてきて栽培の勉強中だ。

キャベツ・白菜はスクスク育っているが、無農薬なので虫喰いがひどい。会社で仕事をしながらなので、畑には時々しか行けないため、結構ひどくやられている。虫との戦いだが、虫も生きている。適当に共存出来れば良いのだが•••

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