1997年5月29日(木) 雨のち晴れ
朝から民俗村を目指す。昨日からの雨が続きそうだったが、あえて行くことにする。
鐘閣駅から水原駅まで列車に乗る。1時間ほどで水原駅に到着。そこから37番のバスで民俗村へと向かう。正午少し前に到着する。曇ってはいるが、それほど心配はなさそうだ。入場料を払い民俗村の中に入る。韓国の田舎がそこにはあった。藁ぶき屋根の民家、紙すき屋、鍛冶屋、漢方薬屋等が再現されている。
最初に農楽舞踊を見る。白い服に黄色や赤やあざやかな色を纏い、太鼓や頭の飾りをぐるぐる回しながら踊る姿は素晴らしかった。リズムが何故かサンバにも似ており、激しいリズムが鳴り響いていた。その後、綱渡りがあった。ぶんぶく茶釜そっくりな綱渡りだった。取り巻く子どもを言葉巧みに楽しませていた。
その後、またビビンバを食べ腹ごしらえ。村を散歩する。途中、昨日景福宮で見た映画ロケ班が、今日は民俗村で撮影していた。
その後、お化け屋敷や、人参茶等を楽しむ。人参茶はとても苦いものだった。体に良いものだが、残念なことに中にハエが入ってきて、途中で飲めなくなってしまった。一緒に出てきた生姜のお菓子が美味だった。
しばらく歩き、今度はきび団子を食べる。これも美味だった。ついでに韓国の餅つきを楽しんだ。見ていると、臼も手も使わず、大きな布に入れたもち米をつき、手ではなく布の中でもちを回転させながらついていた。
博物館の方には人形を多用して村々の風俗をわかりやすく展示してあった。
16時からは、花嫁行列があった。神輿に乗せた花嫁を4人の男が担ぎ、その後方には、花嫁道具をかかえた男たちが続くというものだったが、あまりに素早く通り過ぎてしまった。
帰りはバス、列車と乗り継いで漢江へと行った。遊覧船に乗るためだが、川沿いにはたくさんの人々が夕方のひと時を思い思いに楽しんでいた。19:30に船に乗り、1時間ほど川下りを楽しむ。が、やはり河は寒い。夕方から太陽が顔をのぞかせていたので暑かったのだが、さすがに船上は寒かったので船室に入り、そこからソウルの夜景を楽しむ。この大いなる河の両岸に少しずつ灯りがともり、暗くなるにつれ美しい夜景となっていった。韓国演歌風のBGMが何故かこの川下りをアジア的な情緒で包んでいた。
列車に乗り光化門で降り、途中でまた焼肉を食べた。プルコギはとてもおいしく、ビールがすすんだ。付け合わせのキムチの量がすごく、これも美味しかった。韓国最後の夜は、満足感に浸りながら終わったのだった。
本日の支出 57,370W(約64.7USD)
コメント