アジア旅行記 1997年6月19日 トルコ(ボドルム~ダルヤン)

6月19日(木) 晴 ボドルム(Bodrum)~ダルヤン(Dalyan)

朝からホテルに荷物を預けに行くと、エミコさんがお茶を入れてくれた。クルド人の話を聞いたが、トルコ人の70%はクルド人ではないかと言う。一部のクルド人が独立国家を建国しようとして活動をしており、そうでないほとんどのクルド人はイスタンブール等に出稼ぎに来たりしていると言う。イスタンブール等の都市部では、クルド人の方が多数なのではないかと言う。このあたりの民族紛争については、ちょっと話を聞いただけではなかなかわかりにくい部分もあるが、根が深いものがありそうだ。

お茶を頂いた後、ボドルム城に行った。ここは十字軍ロードス騎士団なるヨーロッパ人たちが建てたものだそうだ。つくりがヨーロッパの城を思い出させる。十字軍については、現地での略奪や虐殺等を繰り返しているため、イスラム教徒にとっては忘れることのできない歴史なのだろう。そういった歴史を示す絵画も展示されていた。

しかし、この城からはすばらしい景色を眺めることができる。エーゲ海の深いブルーが美しく、ボドルムの白い街が強い日差しの中輝いていた。白い街には、ブーゲンビリアやサボテンの花が色とりどりに咲き乱れていた。

それから食事をとり、荷物を取りにもどり、15:15発のバスに乗ってオルタージャ(Ortaca)に向かう。バスは4時間後に到着。そこからドルムシェに乗り換えて約20分、今日の目的地のダルヤン(Dalyan)に到着。

ドルムシェ乗り場にて、客引きの少年に連れられてペンション(Sinem Pansiyon)に行く。1泊600,000TL/人(約4.1USD)だ。思ったよりも清潔で、街はずれにあるため静かで良い。ペンションの裏は、馬と牛が草を食んでいる牧歌的な風景だ。

Dalyanに来たのは、エミコさんから1日クルーズを薦められたからだが、一体どこに海があるのだろう。そして、ここはとんでもない田舎なのだ。本当にクルーズ等出ているのだろうか? 

だが、そんな猜疑心も無駄に終わる。外は次第に暗くなってきて、満月に近い月明りのもと、レストラン、お土産屋、Bar等の灯りが次々に灯り、少しずつ賑やかになってきたのだ。

海もあった。ビーチではないが、川のような入り江に船がたくさん並んでいるではないか。そしてツアーの案内板も出ていた。

入り江の向こう岸にある山の断崖には、寺院が張り付いたように建てられている。街はいかにも欧米人好みの飲食店が並んでいて居心地が良い。イギリス人とドイツ人が多いようだ。日本にはまだまだ知られていない穴場だ。客層は中年以上の中流の上と言った感じの白人が多い。店の呼び込みもおとなしめで気持ちが良い。こんなところでゆっくりするのもなかなかだ。ボートかドルムシェで少し郊外に行くと、きれいなビーチもあるそうだ。

1日クルーズの案内を見ていたら、日本人とイギリス人のカップルが声をかけてきた。イギリス人の男性の方も日本語がペラペラなのには驚いた。他にももう一組、別な日本女性とイギリス人男性のカップルを見た。

ここは、すごく良いところなのだが、ひとつ難点を言えば、蚊が異常に多い。それから羽ありもいた。半ズボンで歩いていると、もうめちゃくちゃ蚊が寄ってくる。いたるところで蚊よけスプレーが売られているのが良くわかる。それにしてもすごい蚊だ。

本日の支出 約25.2USD

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