アジア旅行記 1997年6月11日 トルコ(チャナッカレ~トロイ~ベルガマ)

6月11日(水) 晴 時々 雨

今日は朝、ホテルをチェックアウトして、トロイに行くことにした。荷物を宿に預けて外に出る。

ホテルのすぐ近くの別のホテルの前で日本語を話すトルコ人にトロイツアー8ドルと言われたが、自分たちで行くことにする。

ドルムシェ(乗合バス)のターミナルに行く途中で朝食をとろうと思い店に入るが、まったく言葉が通じない。どうもまだ店がオープンしていないようだ。あきらめる。

9時20分頃ターミナルに着く。バスはあるが、まだ人は集まっていない。人が集まったら出発するのだが、この状態だと何時に出るのか見当もつかない。が、待つことにする。するとバスの客引きが10時頃出るだろうというので、その間に朝食をとることにする。スープとパンの食事だが、なかなかに美味しい。これにコーヒーを追加してもらった。

朝食を済ませてターミナルへ戻るとずいぶん人が集まってきていたが空席も目立つ。車中で待つことにする。そして10時20分頃になって、やっとバスは出発した。

11時頃トロイに着く。

トロイの遺跡の入口には巨大な木馬がおいてあり、その中に入れるようになっていた。写真を撮影。

トロイの遺跡は、ずっと行きたいと思っていた遺跡のひとつだ。昔、シュリーマンの本を読んで、ぜひこの目で見てみたいと思っていた。実際に来てみるとかなり小さい遺跡だと感じる。まだ発掘・修復中で、あちこちで作業をやっていた。

外壁にあたるところに沿って遺跡を一周した。花々がとても美しかった。

遺跡らしいと言えば遺跡らしい遺跡なのだが、説明がなければ何が何やらわからない。小さな遺跡だと思ったが、歩いてみると思ったよりも広く感じる。それでも30分から1時間もあれば見て回ることができる場所だった。やはり来てよかったと思った。トロイを実際に見ることができて本当に良かった。

帰りのバスは正午に出ると言っていたが、15分遅れでやって来た。チャナッカレに戻り、昨日の日本人女性に教えてもらったLocantaçi(ロカンタ=大衆食堂)にてお昼をとる。とても良い感じの店だった。また、感じのよいお客の女の子が、英語で注文の手助けをしてくれて助かった。ダンダネルという名前の店で、たっぷり食べても、安くて、うまくて、感じよくてとても満足だった。

歩いていると、また、今朝ツアーを言ってきた日本語のできるトルコ人が話しかけてきた。チャナッカレ大学には日本人の語学教師が実に6人も居るのだと言う。もちろん日本語の学科がある。

このトルコ人の名前はフセイン。本格的に日本語を習い始めて8カ月というが、そのわりにはかなり日本語がうまかった。以前、イスタンブールでも日本語をかじっていたそうだ。話しているとまた商売の話になった。彼は安くツアーを組んで売り出したいのだそうだ。日本語を話すトルコ人は概して親切なのだが、日本人の彼女のことと商売のことしか話さない。それ以外の話題もないわけではないが、この2つの話題がほぼすべてだ。

15時30分発 Kamir Koçのバスにて、ベルガマ(Bergama)へ向かう。チャナッカレのバス停では、また別の日本語を勉強している学生が話しかけてきた。日本語人口はかなりのようだ。

途中、草を食むラクダが数頭いるのを見たりした。19時頃、Bergamaへと向かう分岐点にて下車。タクシーが寄ってくるが、ドルムシェで行くことを伝える。どこからともなく現れたトルコ人が、ドルムシェのバス停は場所が違うということで200mほど歩く。待つがなかなか来ない。そうこうするうちに、走っていた車が停まってくれて、ベルガマまで乗せて行ってくれると言う。ヒッチハイクをしたわけではないが、ヒッチハイクのような形になった。感謝!

ベルガマに着くと、この人の友人の車が偶然通りかかって、ペンションをやっていると言うので、そのペンションを見に行ってみる。そのペンションは、ガイドブックにも載っていたベルリンという名前のペンションだった。ガイドブックの読者コメントには評価がひどく悪かったので躊躇する。が、見るだけは見る。

部屋はかび臭いが、テラスがなかなか良い。ドアのかぎはガイドブックにこっぴどく書かれたので修理したのだそうだ。適当な料金だったので、この宿に泊まることにする。

夕方、街をぶらぶらと散歩する。山の上に古代の遺跡が聳え立っていて、なかなかすごい感じだ。明日に期待する。街はフェスティバルの最中だそうで、メインストリートには屋台が並び、人がたくさん歩いていた。

夕食を食べに行くと、どこを見まわしても男ばかりだ。女性の姿など一人もない。この雰囲気は、やはりイスラム圏独特のものがある。

本日の支出 約20.5USD

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