アジア旅行記 1997年6月3日 イスタンブール

1997年6月3日(火) 晴のち雨

今日は朝9時ころに起きた

朝食時に李さんたちとは別の韓国人二人組がいた。ひとりは今日バンコクに、ひとりはヨーロッパへと旅立つそうだ。無事を祈る。

今日はお昼頃に宿を出て、ドルマバフチェ宮殿へと向かう。入場料が高かった。宮殿の方は、庭がとても美しかった。いろとりどりの花が咲き、特にバラはすばらしかった。宮殿内はヨーロッパの宮殿と大した差はないように思えた。最後の大広間のシャンデリアの豪華さには驚いた。ハーレムはスペインのアルハンブラ宮殿のようなエキゾチックなものを期待したのだが、これもヨーロッパ風で少しがっかりした。

スルタンアフメットに戻り、トルココーヒーを飲む。どろっとしていて、カップの下にコーヒーが溜まっていた。コーヒーは濾すのではなく、粉を直にカップに入れてお湯を入れ、うわずみを飲むようだ。

コーヒーを飲んだ後、カメラ店に入ったら、また日本語の話せるトルコ人がいた。九州に居たことがあり、日本語は又もペラペラだった。その人は陶器屋を経営しているというので、その店に行ってお茶を頂いた。彼は昔、九州の女性と結婚していたそうだ。身の上話をいろいろと聞く。レストランで夕食をともにし、さらに話は続いた。22歳だというが、若い割に苦労が多いらしく、年齢よりもはるかに大人びていた。

九州では奥さんや奥さんの父親と意見が合わず、特に奥さんの父親からは嫌なことをいろいろと言われ、何度もぶつかったそうだ。彼はその義父に恨みを持っていて、いつかその土地に自分の店の支店を出して、義父の土地を買い、そこで自分の商売をする等、復讐してやりたいそうだ。

日本語、英語等ペラペラで頭も切れ、商売も成功している若者だがこれは良くない。商売にしても、生きることにしても、人から必要とされ、人が喜ぶことをしていく方が良いに決まっている。その結果が人生の成功だろうに。お金儲けも恨み辛みが動機では果たして幸せといえるのだろうか?今のこの若者には、復讐心が生きるパワーを生んでいるのだろうが。まだ若いということだろう。

しかしながら、この若者はあまりにも口が達者なので、何か少しひっかかる部分もある。

本日の支出 約19.0USD

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