1997年6月30日(月) ギョレメ(Göreme) 晴
朝から洗濯などしてゆっくりホテルを出る。昨日のツアー会社に自転車を借りた。まず、ローズバレーやキノコ岩がたくさんあるところを通ってZelve野外博物館に行く。約7kmの道のり。傾斜の緩い下り坂が分岐点まで続き、そこから3kmは登り坂。それでもそれほど苦にならないほど素晴らしい景色が広がる。色とりどりの草花がとても美しい。
Zelve博物館の前のPTT(郵便局の出先)で50USD両替する。
博物館に入場すると、ここはピンク色がかった奇岩だらけだ。そこにまた、これでもかというほどたくさんの住居跡がある。地下都市は、地下につくられたアリの巣だが、ここは地上につくられたアリの巣そのままだ。
絶壁の高いところまで窓がある。どうしてそんなところにと思うほど高い場所にあるのだが、よく観察してみると、下の部屋から上の部屋へと穴が開いていて、多分はしごでもかけて上り下りしていたのだろう。上まで階段が作られているところもある。
ここの岩窟住居は、あちこち岩が割れて崩落している。掘ってある部屋の半分から岩が裂けて、今にも崩れ落ちそうなものもたくさんあった。
穴の中の壁を触ってみると、砂が固まったような感じでやわらかく、掘るのはそんなに難しくはなさそうだった。しかし、本当にあきれてしまうほどの岩窟住居の数だ。いったいどれくらいの人々が住んでいたのだろうか。
Zelveのあと、戻り道の途中、キノコ岩が林立しているところで写真を撮ったりして、この絶景を心ゆくまで楽しんだ。キノコ岩はひとつひとつ巨大で、20mほどもありそうだ。ガイドブックの写真で見てイメージしていたよりもはるかに大きいと感じる。そのひょろりと伸びたキノコ岩にもたくさんの穴が開いており、人が住んでいたことを物語る。こんなところにまでと思うと、執念かよほど気に入っていたのかと思ってしまうほどだ。異様な景色が広がる。
また自転車をこぎ、Avanosへと向かう。ZelveからAvanosまでは約9km。Avanosの真ん中にはトルコで一番長いとされているクズル川が流れている。これは赤い川という意味なのだが、本当に泥で濁っていて、赤い色をしている。Avanosの家並や雰囲気はヨーロッパのような感じだが、この川の色がアジアを表しているように思う。そして川沿いにある銀色のモスク。
川沿いのレストランで遅い食事をとる。ピラフがめずらしくとても美味しかった。sれにナスやチーズ巻き、ドルも美味しかった。非常に満足した。
アバノスを後にしてギョレメへと向かう。帰りは緩やかな上り坂が10km続く。思ったよりもきつい。足がだんだん重くなり、お尻と腰が痛くなって大変だ。途中、一本キノコ岩で写真を撮る。草原には無数のリスが住んでいる。近づくと穴の中に逃げ込む。夕方の光は紫外線の関係なのか、空気が澄んでいるからなのか、何かをすべて輝かせるかのような色を作り出していた。美しい景色だった。空の色も素晴らしく、とてもとても美しく感じた。夕方の太陽は、すべてのものにくっきりとした光と影を描き出し、自然の芸術を生み出す。
ツアー会社に自転車を返して、オトガル(バスステーション)に行く。明日7時15分のアンカラ行のチケットを買い、ウチヒサール行ドルムシュを待つ。だが、待っても待ってもやって来ない。夕陽はどんどん沈んでいく。焦りと腹立たしさが交差する。
もう夕陽はほとんど沈みかけている。あきらめて歩いて行くことにした。妻はホテルに帰る。15分ほど早歩きの後、ギョレメパノラマに着く。夕陽スポットだ。すでに夕陽は最後のあがきのところで、ギョレメの谷には光が届かなかった。残念だったが写真を撮る。素晴らしい景色には違いない。
帰りは石灰岩が波打つ崖を下へと降りる。人が歩いていたのが見えたので行ってみたのだが、うまい具合に階段が取り付けてあった。まだ、岩窟住居に住んでいる人もいるのだが、使われなくなったものとは違い、手入れされているせいか快適そうに見える。これだったら暮らせるかなと思った。夕食はドネルケバブとビール。
本日の支出 約23.7USD
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