Madridの王宮の近くだったと思うが、Corral de la Moreriaという有名なタブラオがある。タブラオとは、お酒や食事をとったりしながらフラメンコを楽しむ場所だ。
たまに、知り合った日本人にMadridの街案内をして、フラメンコを観たいというとここに連れて行った。もちろん、当時の僕は貧乏学生なので、街案内のお礼にと、ちゃっかりおごってもらったりしていた。
Blanca del Reyはこの店のトリをとっている有名なフラメンコの踊り手だった。いろんな踊り手が出てくるのだが、若くきれいな踊り手のダンスを楽しんだ頃にはだいぶ遅い時間になり、忙しい日本の団体客はホテルへと帰っていく。しかし、本当にすごいのは、もっと夜が更けてからだ。
だいたい、スペインの夜は遅い。夏などは、夜の10時すぎにならないと暗くならない。12時くらいまでは、平気で小さい子供たちも起きている。そんな国だ。
トリをとるBlanca del Reyの踊りは、本当に鬼気迫るようなものがあり、前座の小娘たちとは明らかに違う、ものすごい迫力があった。我を忘れたかのように、この人の踊りに釘付けになっていたことを思い出す。1990年頃の話だ。


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