令和7年1月 東北旅行⑤ 旅の終わり 飯坂温泉~浅草 

1月21日(火) 旅の終わり

今日は旅の最終日。朝から宿の温泉に入る。その後、昨日閉まっていた鯖湖湯に行く。日本武尊が入ったのも、松尾芭蕉が入ったのもこのお湯だったそう。道後温泉などと同じく、日本最古の木造建築浴場だったのだが、平成5年にそのままの姿に改築されているそうだ。

ここはありがたいことに朝6時から開いている。鯖湖湯は湯舟がひとつしかない。かけ湯をしてから入る。当然足から温泉に入るのだが、足を入れた途端に熱くて動けなくなる。立ったまま、足が湯になれるまで待つが、足がしびれるほど熱く、動けば痛いほどなので動けない。すさまじく熱い温泉だ。しかし45度だと思っていたので、なんとか足の痛みを我慢しながら全身湯舟に浸かる。熱い。ものすごく熱い。数分で我慢できなくなり上がることにする。出がけに看板を見ると、ここの温泉の温度が書いてあり、なんと47度だそうだ。45度という思いでなんとか入ってみたが、初めから47度と知っていれば、入れなかったかもしれない。気持ちの準備が必要なほど熱いお湯だ。

熱いお湯なので、いつまでもぽかぽかと体が暖かい。熱いお湯は苦手なのだが、この熱いお湯を経験してみると、これはこれで非常に良いお湯に思えてくる。やはり、秋保温泉、鳴子温泉と並び、東北の三大温泉と言われるだけあるなと、かなり気に入った。

夕食抜きで宿を頼んだが、朝は無料で提供される。この宿は、同じ建物でそば屋をやっている。朝からこのそば屋で朝食を頂く。そば定食を頼む。朝から美味しいそばを頂く。福島の日本酒などもおいてあり、前の夜はここで食べたらよかったなと思ったが、蕎麦屋があることを知らなかったので仕方ない。

朝からまた、町を散歩する。江戸時代から続く、豪農の旧家、堀切邸を見学したり、町をぶらぶらしたりして朝の時間を過ごした。飯坂温泉にはあまり期待はしていなかったのだが、予想外に好きになってしまった。そんなこんなで飯坂温泉を後にした。

今回の東北旅行はこれで終わりになるが、東京で少しだけ時間があったので、浅草に行ってみた。目当ては銀座線の浅草駅の地下にある浅草地下商店街。古い商店街で、昭和の世界だ。ビムベンダース監督の映画、Perfect daysで主役の役所広司が野球を見ながら夕食をとっていた居酒屋で焼きそばとビールを頼む。カウンター席で、昭和そのままの雰囲気だ。美味しかった。これがこの度の締めとなった。良い旅だった。

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