1997年8月5日(火) Zahale ⇒ Baalbek ⇒ Zahale ⇒ Damascus 晴れ
朝からバールベックの遺跡に行く。約30分程度で到着する。何もないところに聳え立っているのかと思っていたが、以外にも街中にある遺跡だった。入場料1人10,000レバノンポンドのところ、値引き交渉をしたら2人で10,000レバノンポンドにしてくれた。
セルビスの中から少し見えていたが、実際に中に入ってみると、神殿の巨大さに驚かされる。入口から六角形の庭、祭壇などを通った向こうにバッカス神殿とジュピター神殿の柱が聳えている。そのもの凄い大きさに圧倒される。柱の高さはいったいどれくらいあるのだろうか。台座だけで人間の背丈と変わらない。柱の上には、さらに重そうな柱頭が乗り、柱の上部を美しく飾っているのだが、いったいこの柱頭を上げるのに、どのくらいの人力が必要だったのだろうか? 考えると気が遠くなる。そして、2,000年も前のものが、よくこのような形で残っていることに驚きを覚える。ここまで巨大な柱のある遺跡は、あとエジプトくらいにしかないのではないだろうか。




歩いていると、そごうデパートで働いていたという28歳の日本人と出会い、いろいろと情報交換をする。この遺跡には、他にも6人ほど日本人がいたのでこれも驚く。十分にバールベックの遺跡を堪能することができた。
ザハレの街に戻る。レストラン街の一番後方にあったワディというレストランでアラブ料理を食べることにする。英語メニューがなく、ウエイターも英語が通じないので、店にいたお客さんが気を利かせてメニューの説明をしてくれた。ホンモス(豆のパテ)やヨーグルト、チキン料理、サラダ、揚げ物などを頼むことができた。とても美味しく、量も多く、満足だった。しかし、精算時にウエイターがチップをくれとうるさい。請求書に14%もチップが含まれているにも関わらず要求してくる。また席料も高い。結局チップを渡すことにする。料金の4分の1はチップと席料という結果になってしまった。
セルビスにてシュトゥーラまで行き、乗り換えてシリアのダマスカスに向かう。出入国は特に問題なかった。シリアのVISA代を270シリアポンド取られる。ダマスカスの宿は、Al Rabeホテルの姉妹ホテルにする。安いがシャワーがないのが難点。夜はバールベック遺跡のあるベッカー高原産KSARAの赤ワインで疲れをいやす。昨夜ワインオープナーがなく飲むことができなかったワインだ。安いが美味しかった。

本日の支出 約35.2USD
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