1997年8月8日(金) Amman 晴れ
朝はゆっくりする。ゆっくりした後、丘の上にある博物館に行く。ペトラ遺跡から出土したもの等が展示されていたが、全体に小規模でこれといった見どころはなかった。丘の上の遺跡には、ローマの神殿や、ウマイヤド朝の建物跡、ビザンチン帝国の建物跡等があった。丘を下りてローマ劇場に行く。思ったよりも大きな建物だった。
昼食をとって、また、ホテルの庭にあるテーブルを囲んで、昨日の3人と一緒に話をする。水パイプ(シーシャ)を吸う。普通のタバコと違って、肺に入れてもずしりとはこない。ほとんどタバコを吸っている感じはない。

話が盛り上がり夜になる。3時半頃、ホテルの横の15mくらいある崖の上から大きな石がこちらめがけて飛んできた。10kg以上ありそうな大きな石だ。それが我々5人のすぐ近くに落ちたのだ。瞬時に強い殺意を感じる。崖の上は住宅地になっていて、我々の話声が騒がしかったのか、ホテルの私有地とは言え、イスラム圏でアルコールを飲んでいたからなのかはわからない。しかし、もし直撃していたら確実に死んでいる。石が落ちてきた瞬間は一瞬何が起きたかわからなかったが、状況を把握した途端に体が反応してその場所から避難していた。崖の上を見た時には既に誰もいなかった。これは本当にやばい状況なので、すぐに解散して部屋に戻った。夜なのでかなり小声で話をしていたつもりだったが、遅くまで盛り上がってしまったのがいけなかった。それにしても、何の前触れもない突然の殺意には心底驚いた。
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