1997年8月18日(月) エルサレム(Jerusalem) 晴れ
今日はまずイエスの墓とされる園の墓に行く。ここはイギリス人が管理していて、今回のエルサレム滞在では最も感じが良い人たちに出会った。この丘はしゃれこうべの形に見えることから、本当のゴルゴダの丘ではないかと言われているところだ。手入れされた庭が美しい。
ここには岩をくりぬいた墓があって、聖書の記述と一致するそうだ。多分、この墓にイエスは葬られたのだろう。もしかすると、ここが一番真実に近い聖なる場所なのかも知れない。
次にトルジュマンポスト博物館に行く。ここは独立戦争から6日戦争の間、イスラエル軍の駐屯地として使われていたところで、戦争の生々しさを伝えるかのように、正面が破壊されたままになっている。館の中には、その間のエルサレムの変遷の写真等が展示されている。また、ビデオの画面では、6日戦争の模様が映し出されていて、市街戦の凄まじさが伝わってくる。1967年のことなので、実際にこの戦いに参加した人たちもたくさん生きているのだろう。嘆きの壁の奪還シーンでは、となりにいたおじさんの目に涙が光っていた。後でシオン門の方に行ったのだが、ハチの巣のような弾丸の痕が残っていて、戦闘の凄まじさを物語っていた。
次にロックフェラー博物館に行った。ここは中東で最初の博物館のようだ。ここもビデオの1シーンで、兵士がこの屋上から城壁に向かって手榴弾を投げている場面があった。この博物館は展示物の数は多いのだが、所謂考古学的な展示が多いため、それほど興味を引かれなかったが、中庭の池には蓮の葉が浮かび、美しかった。奥には、素晴らしい青タイルがはってある部屋があり、スペインのアルハンブラ宮殿を思わせる美しさがあった。

その後、城壁に沿って歩き、ケデロンの谷にある預言者の墓と、アブサロムの墓を見に行く。谷の下までは降りず、見晴らしの良いところから眺める。残念なことに預言者の墓は改修中でよく見えなかった。
また、城壁沿いを歩き、ダビデの街を左手にながめながら歩き進む。シオン門近くの鶏鳴教会に立ち寄る。ここはイエスが磔になる前夜に過ごした場所だとされている。地下に昔の遺跡が眠っている。上には新しい教会があって、モザイクが明るくとてもきれいだった。


今日もいつものピザ屋で食事をとって帰る。ビールを飲んだからか、ホテルではグーグー寝入ってしまった。
本日の支出 約27.1USD


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