1997年8月27日(水) Wadi Musa (Petra遺跡)
朝はゆっくりして、今日もペトラに行く。EL KHAZNEは今日もすごかった。今日は太陽の光が当たっており、昨日とは違う表情を持っていた。出かけるのが遅かったので、今日は混雑していると思ったが、昨日よりもかなり観光客が少ないようだ。
犠牲祭壇まで登る。EL DEIRまでの道のりよりも楽だが、急な登りがずっと続く。30分ほど登ったところに、オベリスクが2本見えた。そこから少し登ったところに犠牲祭壇はあった。日本人の女の子が座っていて、挨拶をする。少し離れたところに、妻が青色のトカゲを発見する。本当に真っ青な色をしていて、とてもきれいだった。大きさは15㎝ほどか。写真を撮ろうとすると逃げてしまったが、こんな鮮やかなトカゲは生まれて初めて見た。
それからもっと先まで行くと、ワディ・ムーサの町やペトラ遺跡の全体を見渡せる場所があった。日本人の男性がいて、EL DEIRのことを話すと知らなかったようで、見に行くと言って慌てて去って行った。しばらくボーっと景色を眺めながら過ごす。

それからまた戻り、祭壇を見ると、丸い穴が掘ってあって、何か液体が流れるように溝を掘ってあるのに気づく。ここで羊か何かの喉を切って、生贄として神に捧げていたのであろうか? また、祭壇は西向きに作ってあり、死の国へ、または死の神様に、または天国に、何か祈りを捧げていたのではないだろうか?
下に降りるため、崖を下るルートをとる。道があるかどうかわからないようなところを行くので危険だ。途中、道が途切れていて飛び降りなければいけないところに行きつく。降りられない高さではないが、下手をすれば怪我の危険性は十分にある高さだ。引き戻すのは大変なので、どうにか飛び降りられないものか迷うが、本当に怪我をしたら大変だ。足を折ったら、上にも下にも行けなくなってしまう。崖下まで落ちて大けがをする可能性だってある。結局、一度元の場所に引き戻すことにする。それから別のルートを探すと、どうにか降りられそうなルートがあったので、そのルートを選択して下まで降りることができた。楽しかったのだが、あまり危険を冒すべきではない。気を引き締めないと取り返しがつかないことになる。
それからお昼ご飯をとりにビュッフェレストランに行くが、10USDもするのでやめる。貧乏旅行には完全に予算オーバーだ。さっき出会ってEL DEIRに行った日本人3人と出会ったので、しばらく話をする。彼らはエジプトのカイロにあるクフ王のピラミッドに登ったそうで、登ることが旅の目標だったのだそうだ。違法と知ってはいるようだが、多くの外国人が、係員に袖の下を払って登っているのだそうだ。あまり感心できる話ではない。
彼らと別れて、ローマシアターに行く。そこでゆっくりくつろぐ。それからEL KHAZNEをもう一度見て帰る。道沿いに店を出しているお土産屋のボトルに入れた砂絵がとてもきれいだったので欲しかった。ペトラの砂を使っている。ここは多様な色の砂岩が多いので、その色の違いで砂絵を作っているのだ。そのあたりにある石を割ってみると、きれいな色、例えば青とか、ピンクが買った赤っぽい色の砂がボロボロ出てくる。とてもきれいな色をしている。自然の美を楽しむ。その砂絵が欲しかったのだが、小さなボトルに入ったお気に入りの品は、なんと22USDだったのでやめる。手の込んでいないものはずっと安く売っているのに、まったく残念だった。

いつも夜の9時から、イスラエルのFMでJAZZの番組をやっているのが入ってくるので楽しい。ギターを弾きたくなる。
本日の支出 約11.7USD


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