8月30日 Aqaba 晴れ
朝9:00am クリスタルホテル前から Royal Diving Center のBusに乗る。待っている間、トイツ人の女性と話す。45才くらいに見える人だが、ダイビングが好きらしく自分用の大きな機材を背負っている。シナイ半島でも潜ったことがあるそうだ。
Busは他のホテル等をまわり客をひろう。スペイン人たちがぞろぞろと乗ってくる。その中にいる女性は典型的なスペイン女性のしゃがれ声をしている。スペイン女性は、なぜあんなに声がつぶれたような発音をするのだろうか。
ダイビングセンターにて、料金1ダイブ分15JD(約21.5USD)を支払う。そしてダイビングの機材を借りて再びバスに乗り込む。バスは我々を乗せて少し北上。着いた場所で、海岸から海に入る形でダイビングを行うことになる。ツアー客のうち5人ほどは、自分たちだけでダイビングを始め、残りの5人ほどは2人のダイブマスターに従う。
ポイント名は Hussein Reef という。メキシコのカンクンに居た頃、カリブ海のダイビングでは、ボートでダイビングポイントまで行く方式で潜ることが一般的だったので、今回初めて陸から入るやり方で DIVE を行う。機材は各自でセットする。店の人がやってくれるわけではない。メキシコのカリブ海以来久しぶりなので少し戸惑う。
機材を背負って海に入るのは結構難しいものだと思う。岩場なので足が痛い。フィンをつけたら今度は歩きにくく、波に足をとられる。どうにか体を水に沈めるところまで行ったのだが、妻はウニを踏んでしまい、足にとげが刺さってしまった。痛そうだが大丈夫だと言うので、そのままダイビングに向かう。
ダイブマスターについて潜水。厚手のウエットスーツ(セパレートで8㎜)を着ていたので、それほど寒さは感じない。海の中のサンゴ礁が本当に美しい。小魚たちが色彩を競い合っている。ダイブマスターがフグを見つけ、手で軽く持ち上げるようにして触れる。フグは怒ってまん丸に膨れ上がっている。とてもユーモラスだ。
リーフを眺めながら深く潜っていく。知らないうちに23mの深さに居る。さすがに光線が弱くなり、珊瑚の美しさに翳りが出てくる。そこから少しずつ上昇。光が強くなるにつれて、再び美しさも増してくる。金魚に似た赤い魚は、目のまわりだけ青色だ。体の半分が白、半分が黒に分かれた魚も泳いでいる。珊瑚の種類の豊富さには、目を見はらざるを得ない。タンクは最初200barで海に張ったのだが、今日はそれほど酸素を消費していないようだ。だが、途中で初めて潜るスペイン人とアラブ人が空気切れで海面へと上がって行った。ダイブマスターが連れて行ったので帰りを待つ。待っている間、少しずつ寒くなってくる。
ダイブマスターが戻ってきたので、またしばらくダイブを続ける。陸の砂漠は、見渡す限り詩の世界だが、一歩海に入ると、もうこれは竜宮城のような美しい生き物たちの世界が広がっている。そのギャップとコントラストが面白い。水深5mほどのところを進み、ゆっくりゆっくり水面に出る。約50分のダイブが終わった。紅海は素晴らしい。
Royal Diving Centreに戻って機材を返す。返した後はプールでしばし泳ぐ。やはり妻はウニに刺されたところが気にかかるようだ。思い返すと、海底にはものすごい数のウニがうごめいていたなと思う。妻は着替えて、トゲを抜く針を借りに行ったのでついていく。事情を話すと、ダイビングセンターの人が、針などで取らずにレモンか酢をぬっておけば、3日ほどでトゲが消滅するよと言う。本当かなと思うが、レストランでレモンをもらい傷口に塗る。
また、少しの間ゴーグルのみ着けてシュノーケリングを楽しむ。ひと泳ぎして着替えて、バスを拾いに通りに出る。海沿いも暑かったが、やはり真昼の砂漠はすさまじく暑い。ドライヤーの熱風を全身に吹きかけられているようだ。喉が渇く。こんな暑さは、これまでに経験したことがあっただろうか?昨日テレビでは、となりのエイラットという町で39度だと言っていた。バスがなかなかやって来ず、そのうちバンが停まってくれて、アカバの町まで送ってくれた。送ってくれた人たちは船乗りで、船のキャプテンとして日本に行ったことがあると言う。イランのコンクリートを日本に運んでいたようだが、湾岸戦争以降無くなったそうだ。
途中、港には巨大な船が見えた。オーストラリアから、生きたまま羊や牛を輸入するための船で、羊が列をなして降りてくるのが見えた。オーストラリア産の羊は安いのだそうだ。
宿に戻って昼寝をする。その後、明日のエジプト行きの切符を買いに代理店に行く。代理店にはイラクの通貨が飾ってあったが、紙幣にはサダムフセインの肖像が描かれていた。船は1時間でエジプトのヌエバに到着する便が10:30と14:30の2本。これは時間どおり。普通便は12:00と18:00だが、時間通りに出ることはほぼなく、2本をまとめて16時一本にされてしまうこともよくあるという。ヌエバまで4時間だそうだ。料金は前者22JD、後者15JDと7JD(約10USD)の差があるが、早めにダハブまで行きたいので、22JDの便にする。
夜は最後のマンサフ(肉のヨーグルト煮)を食べる。妻はラム、僕はチキン。2人ともマンサフファンだ。なかなかの美味で満足。ホテルに帰り、ビールを飲みながらアカバの夜景を楽しむ。
明日はいよいよエジプトだ。
本日の支出 約64.7USD

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