五所川原の立佞武多

祭り

7月3日(日)から5日(火)にかけて東北地方を旅したのだが、大学時代の旧友に久しぶりに会うために訪れた五所川原市の立佞武多(ねぷた)に感動した。五所川原は初めて訪れる土地だったが、友達と会うのが目的だったこともあり、あまり観光のことは考えていなかった。五所川原駅に着いたのが午後3時ころ。旧友は再会するとすぐに駅近くの立佞武多の館に連れて行ってくれた。

立佞武多のことは、五所川原までの五能線”リゾートしらかみ号”の中の観光ビデオで見ていたのだが、この展示室の中に一歩足を踏み入れた瞬間驚いた。そこには23mもあるきらびやかな立佞武多が3体そびえ立っていた。青森市のねぷたも素晴らしいが、五所川原市の立佞武多の大きさには本当に驚き、また、その美しさに魅了された。大きさの印象は、ウルトラマンの怪獣並みに感じる。

ねぷたは江戸時代後期ころから次第に巨大化していったようだが、明治時代になりさらに巨大化し、20数メートルのものが作られるようになったという。ただそのあとは、道路に電柱や電線などの障害物が多くなったことや、戦時下の影響で大きなものは作られなくなったのだそうだ。ところが20数年前に設計図のネガが町の写真屋さんから見つかり、再現する機運となり今に至っているそう。

祭りでは、この巨大な立佞武多が引き回されるため、五所川原市は道路にある電線等の地中化まで行っている。今年は、コロナで2年間中止になっていたこの祭りが再開される。3体の立佞武多が、祭囃子に乗って真夏の夜の五所川原の街を行く姿は、どんなにか素晴らしいものだろうと思う。ちなみに重さは1体で19tもあるそうだ。祭りは8月4日~8日の期間で開催。コロナの影響で例年よりも短縮コースとなるそうだが、これは観ずにはいられない。

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