あと1年半ほどで定年を迎える。年金を満額もらえるようになるまで、それからさらに5年かかるが、子供も大学を卒業して就職。親としての責任を果たすことができた。もう人としての役目が終わり、社会のしがらみから離れて、死ぬまでの時を静かに生きたいと思う。
父が定年後に手に入れた土地が二反ほどあり、年老いた父母が30年近く畑にして葡萄などの果実や、野菜をつくっている。その畑を継ごうと思い、今農業のいろはを教えてもらっている。
と言っても、放棄地をさらに1反ほど売っていただく予定で、その土地の開墾がやっと終わりに近づいたところだ。元々ブドウ畑だったようで、ブドウ棚の針金が縦横無尽に張り巡らせてあるのだが、そこに長い年月かけて大きく長く育ったカズラが繁茂してブドウ棚を押し潰し、さらに地面から無数の竹が。竹林にびっしり蔦やカズラが絡みついた、手の施しようがないかに見えるとんでもないような土地だった。
重機もないので、ひたすら手作業での開墾だった。私は仕事の休みの時でないと手伝えないので、年老いた父母が大変な苦労をして切り開いたのだが、頭が下がる思いだ。とにかく農業研修と言うより、今はまだ土木作業メインでやっている。
大変なのだが、体を動かすのは気持ちが良い。ボロボロに疲れるけど、何か充実感がある。やっと更地状態になったので、これからはカズラや竹の根っこを掘り出したり、土づくりへとフェーズは変わって行く。農業委員会の申請手続き等もある。いろいろと大変なのだが、一つ一つが勉強になる。
定年後はお百姓になるのだ!
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