1997年5月31日(土) 雨のち晴
今朝は5時頃、ホテルのすぐ近くにあるブルーモスクから大音量で流れてきた祈りの歌でとび起きた。さっきまでホテルを探していたりして、やっと寝たと思ったら、突如としての大音響。アザーンというのだそうだ。イスラムの国にやって来たことを実感した。
また、しばらく眠りに落ち、8時くらいに再び目を覚ました。屋上にて朝食。昨夜の韓国人2人組が先に来ていた。他にウルグアイ人とアルゼンチン人のカップル。アフリカでツアーガイドをやっているそうだ。自分たちの船で旅をしているそう。ラテン系らしく、とにかく明るくてよく笑う人たちだった。
食事はパンとチーズ。コーヒーとゆで卵、トマトやキューリ等、結構おいしくてボリュームもある。それからホテルの人に頼んで、部屋を変えてもらう。目の前にブルーモスクがそびえる素晴らしい部屋。10日滞在すれば、1日あたり12USDにしてくれるという。
雨の中、外へ出た。ブルーモスクに入ったり、グランバザールを歩いたり、路面電車で海まで行き、ガラダ橋を渡ったりしながら時間を過ごした。橋からは、数えきれないほどたくさんの釣り人が釣りをしていた。
鯖の塩焼きをパンにはさんだサバサンドを食べる。パンに鯖というすごい取り合わせだが、味の方は不思議と合っていた。美味しかった。ドネルケバブもなかなかだったが。しかし、この橋から見るブルーモスクは絵になる。見ていて思わず時間を忘れてしまうほど絵になる景色だった。
雨が降っていたのでグランバザールを突っ切ることにするが、市場は途方もなく大きいものだった。途中、絨毯屋で絨毯の値段を聞いたら、2万ドル以上するものがあった。それも小さいものだったので、なんでこんなに高いのだろうと思う。手作りで4カ月ほどかかるそうだ。それに良いものは裏を見ると、裏も表と変わらないくらいにびっしりと綿密に織られている。その手の込みように、思わす納得してしまう。
ホテルに戻り寛ぐ。夜の9時にブルーモスクの方から音が聞こえたので見てみると、音と光のショーをやり始めていた。それであわててブルーモスクへと向かう。今日はフランス語の解説で意味がわからず、合間は少し退屈だったが、ブルーの光が覆ったブルーモスクはとても美しかった。
夕食はトマトごはんと炒め物。トマトがとても効いていておいしかった。昨夜の韓国人の若い方が熱を出したようで、かわいそうなことだと思う。彼女たちはエジプトまでの往復チケットが300ドル以上するため、まずギリシャにバスで行き(49USD)、そこからエジプトに飛ぶということだった。私たちは街のトラベルエージェンシーに偶然日本人の女性が働いていて、その人から親切にシリアのビザについていろいろと伺うことができた。
本日の支出 25.2USD
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