1997年6月12日(木) 晴 時々 雨
ホテルを出て、ツーリストインフォメーションに行く。資料をたくさんもらった。
銀行で100USDを両替する。トラベラーズチェックなのに、ノーコミッションだと言う。レートは1USD=143,065TL。まあまあか。
今日はベルガマの山上にある遺跡へと行く。ここは、ローマヘレニズム時代に、アナトリアの経済、文化の中心地だっただけのことはあり、頂上には、すばらしい白亜の神殿が残っており、ローマ文明がどれほど高度な文明だったかがひしひしと分かる。
頂上の神殿までは歩いて登る。途中の急斜面には劇場跡があった。急な傾斜に沿って座席が作られており、座席から見る景色はまた素晴らしい。
30分ほど歩いた時だろうか、それまでの晴天がにわかに雲に覆われ、大雨が降ってきた。松の木があったので、その木の下で雨宿りをしていたら、陸ガメが一匹歩いているのを発見した。小さい亀だったが、陸ガメが生息しているのに驚く。亀は雨を歓迎し、喜んでいるかのように、のっそりのっそりと歩き、草を食んでいた。
山はアザミの花がきれいに咲いていた。雨はひどくなる一方なので、近くの建物の軒下に避難。やっと少し雨が小降りになってきたので歩き始めると、車が一台停まり、上まで乗せて行ってくれた。彼らもやはり絨毯屋だった。親切さは商売なのだ。しっかりと絨毯の宣伝をしていた。
しかし山の上の遺跡は見事だった。ゆっくりと時間をかけて見てまわった。時折雨が降ってくる。このローマの遺跡は、マヤ遺跡の三角アーチとはちがい、きれいな半円形のアーチが使われている。
団体観光客は次々とやって来ては帰っていく。ゆっくりと時間を過ごせることに感謝。
帰りも歩きで降りる。途中でまた雨が激しくなる。今度はかみなりもすごくなってきた。また松の木の下で雨をやり過ごそうとするが、今度は風もあり、ジーパンの後ろ半分がびっしょりと濡れてしまう。しばらく耐えていると、少しずつ晴れ間が見えてきた。一体何という天気なのだろうか。少し腹が立つ。今度は誰も車に乗せてくれなかったが、そんなものだろう。
下山してミュージアムに行く。ベルガモンの遺跡から発見された彫刻などが展示されていたが、それよりも、アタチュルクや、その時代のモノクロ写真がたくさん展示されていたので興味深かった。
ミュージアムの前のロカンタで昼を食べたのだが、羊の脳みそのスープが出てきた。しっかり食べたが、食べた後で中に入っていたのが脳みそだと判明したので良かった。もし初めから脳みそだとわかっていたら、食べることができなかったかもしれない。知らぬが仏だ。
ミュージアムの後、宿に戻り昼寝。洗濯ものが、先ほどの雨で濡れていなかったので助かった。夜の8時頃に起きて、ビールやつまみ、フルーツ等を買いに行く。宿に帰り、今日の夕食はそのビールとつまみ程度で済ます。少し胃がもたれているようだ。
本日の支出 約15.2USD/人
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