アジア旅行記 1997年7月10日 トルコ(トラブゾン)

1997年7月10日(木) トラブゾン(Trabzon) 晴/曇

朝10時のツアー(AFCAN TOUR)にて、スメラ修道院へと行く。片道約1時間。バスを降りると、切り立った断崖の上に修道院が張り付くようにして建っている。川や小さな滝(2m~3mくらい)を眺めながら上へ上へと登っていく。

途中、小さな礼拝堂を見て、さらに上ると修道院に着いた。外観は立派だが、中はほぼ破壊されている。修復中で2010年には完成するとのことだった。宗教画のフレスコ画がかなりたくさん残っている。ただ、これも保護するのが遅く、傷つけられているものが多い。

スメラ僧院は、下から仰ぎ見たほうが味がある。少し曇って、霧が立ち込めたような感じが神秘的な雰囲気がある。

見学を終えて食事をとる。マスのフライ。こういう時は醤油をかけて和風にしたくなる。和食が恋しい。同じツアーに参加していた日本人のKさん(男性)とNさん、Mさん(女性)と一緒に食べる。Kさんはトルコ人とコミュニケーションをとるために、いろんなことを考えていたり、日本人に対しても飽きさせないようにしようと、ありとあらゆる手段を考えている。サービス精神の旺盛な人で、話を聞いていて楽しかった。

食事の後、一度市内に戻り、彼らと一緒にアヤソフィアに行く。ギリシャ教会でかなり壁画が残っているが、壁画の人物の目の部分がつぶされたり、顔を削られている。イスラム教では偶像崇拝が禁じられているため、目をつぶすと人ではなくなり偶像ではなくなるのだそうだ。これはKさんが教えてくれた。

また市内に戻り、今度はKさんと我々の3人でボズテペに行く。これは展望台で、市内と黒海が一望でき、素晴らしい眺めだった。ただ、木が生い茂っていて、視界が遮られるのが少し残念。Kさんからは、トルコ東部の情報を詳しく教えてもらった。

もっと見晴らしの良いところに行こうと思い、軍の施設の裏手にまわってから帰ったところで、兵隊にパスポート提示を要求されてしまった。スパイか不審者と思われたようだ。ここは日本ではないので、軍事施設近辺は注意しなければいけない。しかし兵隊というのは、どこに行っても威圧的なものだ。

下に降り、また、先ほどの女性2人と合流し、5人で食事をとる。いろいろと旅の情報交換をして別れる。いろんな情報が入手できて助かった。

本日の支出 約17.5USD

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