1997年7月16日(水) Van ⇒ Diyarbakir 晴れ
朝9時のバスでVanを出る。約400kmの道のりをディヤルバクルに向かう。やはりトルコ東部のこのあたりは特にテロ活動が盛んなのか、警備がかなり厳しい。VanからGeras村までは、ほぼ500mおきに警察官が機関銃を手に立っている。何度も何度も警察や軍人がバスに乗り込んできては、パスポートの提示を要求してくる。一度など、前と隣の席に陣取っていたイラン人がバスから降ろされ、荷物を厳しく検査されていた。車窓からはあちこちに戦車が見える。そして岩山の上には兵士の姿が見え隠れしている。
ディヤルバクルには午後3時頃に到着。車窓から見る郊外の感じは、とても貧しい地域のように思えた。ドルムシュで中心まで行くと、英語を話す男がいて、ホテルムラトに連れて行ってもらう。何やら案内したがっているが断る。
町に出る。まず、博物館に行く。ジェヒットタランジュという詩人が住んでいた屋敷だそうだが、この詩人のことを何ひとつ知らない身としては、何か全然わからない博物館だった。
その後、ウルジャミィに行き見学。子どもたちが寄って来てうるさい。このモスクは639年に建てられたトルコで最も古いモスクのひとつだそうだ。トルコに多い円形のミナレット(モスクの細長い尖塔)ではなく、ここのミナレットは四角く太い。建物は奥行きがなく、横に広がっており珍しい。中庭の壁や柱の装飾に特徴がある。最古の類のモスクは、キリスト教の教会を接収して共同使用しており、その後イスラム教が広まるにつれて完全にモスク化したようだが、その名残だろうか? いずれにしろ、今まで見て来たトルコ風のモスクとは全然違うモスクだ。
それからバスのチケットを買った後、ティグリス川を見に行く。ディアルバクルの町はローマ時代に作られた5km以上にわたる城壁で囲まれている。世界で2番目に高い城壁だそうだが、門をくぐって城壁の外に出る。しかし、子どもたちが大勢でうるさくつきまとう。大人たちが何度かこどもたちを叱ってくれたが、またすぐに群がってくる。ティグリス川に降りていく道沿いは特に貧しかった。川をちょっと見て、写真を撮って戻る。途中、本物のライフルを持ち、銃口をこちらに向けてきたこどもが居た。
本日の支出 約12.2USD
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