歴史

エッセイ

戦国キリシタンと天草・島原の乱 

戦国時代、織田信長が力を持ち得た背景にイエズス会の影が見え隠れする。当時、トルデシリャス条約とサラゴサ条約で地球を二分したスペインとポルトガルだが、ポルトガルの保護を受けたイエズス会は、明を最大のキリスト教布教のターゲットとしていた。ただ、...
エッセイ

原城にて

天草島原の乱の主戦場となった原城。その城跡は、後方が有明海に張り出した思ったよりも大きな城砦だった。城壁の総延長は4kmもあるそうだ。しかし、天草島原の乱の後、この城は一揆軍の多くの亡骸とともに土が盛られ、あたかも何事もなかったかのように封...
歴史

唐津城にて

佐賀県の北部、玄界灘に面する唐津市の象徴的存在として満島山上に聳え立つ天守閣が美しい。唐津城は1608年、豊臣秀吉の家臣寺沢広高により築城されている。この天守閣に登ると、眼下に玄界灘が広がっており、城の左右にある長い砂浜が翼のように伸びてい...
歴史

鹿児島西岸探訪 薩摩藩英国留学生記念館

鹿児島県の西岸にあるいちき串木野市あたりをぶらっと旅をした。薩摩藩英国留学生記念館に行った。1865年に薩摩藩は19人の薩摩藩士を英国に送った。この話をするには、1862年に薩摩藩士が4人のイギリス人を殺傷した生麦事件に遡る。生麦事件は、1...
エッセイ

岐阜城に登って

以前、岐阜城に登ってみて気がついた。ここは信長が天下布武を発したところだ。この山城の頂上にそびえる天守閣からの眺めは壮大だ。遠く伊勢湾から桑名、尾張から東には南アルプスがそびえ立ち、西の関ヶ原の向こうには琵琶湖が控え、京都も間近に思える。那...
歴史

天草コレジヨ館

2年程住んでいたスペインの歴史は個人的にとても興味がある。ローマ時代から西ゴート時代、イスラムの征服からレコンキスタの時代、スペインが隆盛を誇っていた大航海時代から覇権を失っていく時代、そしてスペイン市民戦争からフランコ独裁時代、そして最近...
歴史

道元と瀬戸焼と肥後川尻の地

加藤四郎左衛門景正。通称 藤四郎。号は春慶。瀬戸焼の開祖だ。先日博物館で室町時代の茶道具を見て思い出したのだが、数年程前に熊本市の図書館で川尻町史(川尻は熊本市南区にある地名)をパラパラと読んでいた時に発見した一文が興味深かった。加藤景正は...