アジア旅行記 1997年9月6日 エジプト(ダハブ~シナイ山~ダハブ)

旅日記

1997年9月6日(土)  Dahab ⇒ Mt.Sinai ⇒ Dahab    晴れ

(昨日の続き)うとうととしていると、何か所もチェックポイントがある。チェックポイント毎にパスポートの提示を求められる。真夜中のだだっ広い砂漠の中で、検問といえども兵隊に取り囲まれるというのは気持ちの良いものではない。そうこうしているうち、真夜中の1;30頃シナイ山の麓に到着する。

そこから3時間ほど、シナイ山の山頂を目指しひたすら山道を登ることになる。途中にはラクダがたくさんいて、地元の人たちがラクダに乗っていかないかと声をかけてくる。相場は35E£くらいのようだ。

真夜中に5.3kmの山登り。岩がゴロゴロ転がる道を、岩につまずきながら歩いていく。なかなかハードだ。5.3kmというのは後から聞いた話で、事前に説明もないものだから、どのくらい歩くのかもわからず、ラクダにも乗らず、ひたすら歩いていく。

夜空がものすごい。さすがは砂漠の星空だ。生まれてこのかた、こんなに星の降るような空を見たことがあっただろうか。無数の流れ星と無数の人口衛星。オリオン座を眺めながら歩いていたら、つまずいて転びそうになる。頂上までは途中から階段となっている。ハードだ。ラクダにゆられてきた人たちも、ここからは歩きだ。

麓から約3時間。やっと頂上にたどり着く。たぶん上がみえないから登って来られたのだろう。2,285mの山頂。ここはモーゼが神に十戒を授けられたところだ。何もない岩山だ。場所を確保し、朝陽の出を待つ。岩の上に座っていると、どんどん体温が奪われて行き、震えるほど冷えてくる。気温は10度くらいだろうか。フリースを着込み防寒。空から星が少しずつ姿を消し、太陽の輝きが東の空をオレンジ色に染め始める。周りの山々が姿を現し始める。靄がかかり、なんとも神秘的な雰囲気が満ちて来る。少しずつ明るさが増す。砂漠の中は緑ひとつない死の世界だ。朝陽があたり、岩肌がピンク色に輝いてくる。素晴らしい自然の光景を目にする。とても言葉にすることはできない。

太陽が昇り、下山を始める。空が深い深い青色だ。石ころだらけの道を降りる。下りながら、よくあんなところまで登ったなというような岩の頂上が見える。帰りは約1時間で下山。そしてシナイ山の麓にある聖カトリーナ修道院を見学。由緒ある修道院で、世界最古の修道院とも言われるキリスト教正教の寺院だ。疲れからか、雄大な自然を見て来た後だからか、大した感動もなく車に戻る。

10時に出発し、11時45分にダハブに到着。帰ってからは疲れでボロボロになり眠りにつく。起きてからは、だらだらとのんびり一日を過ごした。

本日の支出 約14.1USD

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