1997年9月16日(火) Luxor 晴れ
朝はゆっくりと過ごす、昼頃から自転車を借りてカルナック神殿に向かう。ナイル川沿いのサイクリングは心地良い。カルナック神殿は、昔、はじめて行った時に感じた強烈なインパクトはなかった。巨大な神殿をたくさん見て、目が慣れてしまったのだろうか。

第1塔門から、アモン神、コンス神などの礼拝堂を見て、ラムセス3世の神殿に出る。通路の両脇には、巨像が立ち並んでいる。誰もいない神殿は、シーンと静まり返り、歴史の重みを感じる。壁や柱には、いっぱいに壁画が彫られている。その昔は全面的に彩色が施されていたのだなと思うと、この神殿がどれほどきらびやかな建物だったことだろうかと思う。

第2塔門から入ると、今度は列柱室があった。巨大な柱が立ち並ぶ姿は壮観だ。柱頭には、色が残っている。全体的に白をベースに、あざやかな色を施していたようだ。高さ23mと15mの柱が合わせて134本もあるという。その他、オベリスクや、至聖所などを見学。遺跡のスケールの大きさは、信じがたいほどだ。さすがは古代文明が栄えたエジプトだ。またすべての壁や柱に装飾が施されている。ヒエログリフの数々。人物像の数々。この古代文明の高度な技術に驚き、圧倒されてしまう。

かなりの時間をかけて神殿を見学したのだが、とにかく暑い。血液が沸騰しそうだ。とにかく水分を異常なくらい飲み、完全にバテ気味となる。足を一歩踏み出すことさえ、つらいほどだった。
遺跡からの帰りに昼食をとり、午後5時の開場に合わせてミュージアムに行く。ミュージアムの中では、トトメス3世の素晴らしい彫像が目についた。その美しさは、3000年も昔のものとは思えないほどの光を放っているかのようだ。他、アクエンアテンの長い顔や、ツタンカーメンの墓にあった木の船などが展示されていた。
ミュージアム見学を終え、ナイル川で夕陽を眺める。フルーカ(ナイル川に浮かぶ帆船)が風を受け、帆を膨らませている。美しい落日だった。

一度ホテルに戻り、しばらく眠る。夜9時半にカルナック神殿で行われる「音と光のショー」に合わせて神殿に向かい自転車を飛ばす。途中日本人を乗せた観光バスとすれ違う。いやな予感。神殿に着くと、案の定、時間が変更されており、日本語のショーはすでに終了していた。残念!
今夜は満月なのかもしれないが、80%ほど靄がかかったように暗くなっている。
月食か。月食とは、陰になっている部分が完全に暗くなるものとばかり思っていたが、今夜のは、靄がかかったような月食だった。
4人組の日本人大学生に出会った。医学生なのだそうだ。マレーシアでやったスキューバダイビングが素晴らしかったと言っていた。
本日の支出 約22.8USD


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